金型全般の用語75語を、キーワードと50音から検索できます。設計・製作・保全・見積りの基本用語を解説します。
金型の構造・設計・製作・保全・見積りで使う基本用語を、キーワードと50音から検索できます。
英数字
CAE
金型の構造、材料の流れ、温度、変形などをコンピューター上で予測する解析です。工法に応じて、成形不良や金型への負荷を製作前に検討するために使います。
あ行
相見積り
複数の金型メーカーへ同じ条件で見積りを依頼し、価格や対応範囲を比較することです。トライ、修正、検査、輸送、予備部品など、見積りに含まれる範囲をそろえて比較します。
アンダーカット
金型の基本的な開閉方向だけでは、そのまま取り出せない形状です。スライドコアや分割構造などを使って離型できるようにします。
入れ子
金型の一部を別部品として作り、本体へ組み込む構造です。複雑形状の加工、材質の使い分け、摩耗部の交換や修理をしやすくする目的で使います。
インロー
凹部と凸部をはめ合わせ、金型部品同士の位置を正確に決める構造です。分解・再組立後の位置再現性や、型合わせの精度を保つために使います。
エジェクタピン
金型から製品を押し出すためのピンです。配置や本数が不適切だと、製品の変形、白化、突き出し跡などが生じる場合があります。
か行
ガイドピン・ガイドブッシュ
金型の可動する部分を、正しい位置関係のまま開閉させる案内部品です。摩耗やがたが増えると位置ずれにつながるため、給油と点検が必要です。
型合わせ
金型を組み立て、合わせ面や作動部の当たり、すき間、位置関係を確認して調整する作業です。製品精度やバリ、金型の作動に関わります。
型締め
加工や成形中に金型が開かないよう、設備で閉じて保持することです。必要な型締力は、工法、投影面積、加工・成形条件などによって変わります。
型開き
成形・加工後に金型を開く動作です。製品の取り出し、スライド機構、設備の開き量を考慮して必要なストロークを決めます。
金型
材料へ同じ形状を繰り返し与えるための型・工具です。プレス加工、プラスチック成形、ダイカスト、鍛造などで使われ、工法によって構造や材料が異なります。
金型改造
製品形状や生産条件の変更に合わせ、既存の金型へ追加工や部品交換を行うことです。変更範囲によっては、新作の方が品質・費用・納期の面で適する場合があります。
金型材
金型の主要部品に使う材料です。加工材料、温度、荷重、必要寿命、補修性、費用を踏まえ、工具鋼、超硬合金、アルミニウム合金などから選びます。
金型修理
摩耗、欠け、割れ、変形などが生じた金型を、再び使用できる状態へ戻す作業です。損傷原因を確認し、部品交換、研磨、溶接、追加工などから方法を選びます。
金型寿命
金型が製品の要求品質を安定して満たせる使用回数や期間の目安です。材質、加工・成形条件、保全状態によって変わるため、保証回数と消耗部品の扱いを確認します。
金型図面・加工データ
金型の構造を示す図面や、部品加工に使うCAD・CAMデータです。金型メーカーのノウハウを含む場合があるため、納品対象、利用範囲、保管方法を契約時に確認します。
金型設計
製品形状、材料、数量、要求精度、生産設備に合わせて、金型構造や部品を決める作業です。加工性、離型性、保全性、安全性も合わせて検討します。
金型費
金型の設計・製作・初期調整などにかかる費用です。トライ、修正、検査、輸送、予備部品が含まれるか、追加費用になる条件は何かを見積りで確認します。
金型部品
金型を構成する部品の総称です。製品形状を作る部品、案内する部品、固定する部品、製品を取り出す部品などがあり、工法によって構成が異なります。
金型保管
使用していない金型を、再使用できる状態で保管することです。保管場所、費用、防錆、点検、所有権、返却・廃棄の条件を関係者間で決めます。
金型メーカー
金型の設計、製作、修理、改造などを行う会社です。対応できる工法、金型サイズ、精度、材料、設備、量産支援の範囲は会社ごとに異なります。
CAD
製品や金型の形状をコンピューター上で設計・製図する仕組みです。2D図面や3Dモデルを作り、構造検討、加工データ作成、寸法確認に使います。
キャビティ
製品形状を作る金型内の空間です。射出成形などでは、主に製品の外側を形づくる凹側の部品・形状を指す場合があります。
CAM
CADデータなどから、工作機械で加工するための工具経路やNCプログラムを作る仕組みです。加工方法、工具、切削条件も設定します。
クランプ
金型やワークを設備・治具へ固定する部品または作業です。締付け位置と力が不適切だと、位置ずれ、変形、脱落につながるため、取付け条件を守ります。
クリアランス
金型部品の間に設けるすき間です。プレス金型の刃先間や摺動部など、場所によって目的と適正値が異なります。
研削加工
砥石を使って金型部品を削り、寸法や形状、表面を精密に仕上げる加工です。熱による変質や研削割れを防ぐため、条件と冷却を管理します。
検査成績書
金型やトライ品を測定した結果をまとめた書類です。測定箇所、測定方法、判定基準、測定環境を事前に決めると、検収時の認識差を減らせます。
検収
納品された金型や付属品が、契約・仕様で定めた条件を満たしているか確認して受け入れることです。トライ品、図面、検査資料、予備部品など、対象と判定基準を事前に決めます。
研磨
砥粒や工具を使い、金型表面の粗さや形状を整える加工です。必要な仕上げ等級、方向、対象範囲によって工数と費用が変わります。
コア
製品の内側や穴、凸側の形状を作る金型部品です。工法によっては中子をコアと呼ぶこともあり、キャビティと組み合わせて製品形状を作ります。
公差
基準となる寸法や特性値に対して、許される差の範囲です。必要以上に厳しい公差は、金型の加工、調整、測定の工数を増やす場合があります。
固定側
設備へ取り付けた金型のうち、開閉時に基本的に移動しない側です。射出成形金型では、樹脂を導くスプルー側を固定側とする構成が一般的です。
さ行
サイクルタイム
1回の加工・成形を開始してから、次の加工・成形を開始できるまでの時間です。設備動作、冷却、取り出し、検査など、どこまで含めるかをそろえて比較します。
仕上げ加工
必要な寸法精度、形状精度、表面粗さへ整える最終段階の加工です。研削、研磨、放電加工、切削などから、対象形状と要求品質に合う方法を選びます。
試作型
試作や製品評価に使う金型です。量産型より構造や材料を簡略化する場合がありますが、確認したい数量、精度、耐久性に応じて仕様を決めます。
シボ加工
製品へ模様や質感を転写するため、金型表面へ細かな凹凸を付ける加工です。模様の深さ、方向、離型性、補修時の再現性を確認します。
ショット数
金型を使って加工・成形した回数です。生産実績、保全時期、金型寿命を管理する基礎情報として記録します。
スライドコア
金型の開閉方向とは異なる方向へ動き、アンダーカット形状を作ってから離型する部品・機構です。作動量、摩耗、潤滑、干渉を点検します。
寸法公差
図面に示した寸法に対して許容する上限と下限の範囲です。金型寸法だけでなく、材料の収縮や加工・成形条件によるばらつきも踏まえて設定します。
成形収縮率
金型寸法に対して、成形・鋳造後の製品寸法がどの程度変化するかを表す割合です。材料、形状、肉厚、温度、工程条件によって変わります。
製品図
製作する製品の形状、寸法、公差、材質、表面処理などを示す図面です。金型設計と見積りの基礎資料になるため、最新版と変更履歴を明確にします。
設計変更
製品または金型の設計内容を変更することです。金型製作後の変更は費用や納期へ影響するため、変更箇所、理由、承認者、適用時期を記録します。
線膨張係数
温度が1度変化したときに、材料の長さがどの程度変わるかを示す値です。高温で使う金型や、異なる材料を組み合わせる構造では寸法変化の検討に使います。
ソリッドモデル
内部まで詰まった立体として表現する3D CADモデルです。体積・質量の計算、干渉確認、金型分割、加工データ作成などに使います。
た行
ダイ
材料を受ける側や、製品形状を作る主要な金型部品の呼び方です。プレスや鍛造など工法によって、指す部品や範囲が異なります。
ダイセット
プレス金型などで、上下のホルダ、ガイド部品などを組み合わせた基礎構造です。パンチやダイなどの作動部を取り付け、位置関係を保ちます。
直彫り加工
金型形状を、マシニングセンタなどで材料へ直接切削する加工です。放電加工用の電極を作らずに済む一方、深い形状や狭い隅部では工具選定が重要です。
トライ
完成した金型を設備へ取り付け、実際に加工・成形して動作と製品品質を確認する工程です。寸法、外観、作動、条件を確認し、必要に応じて金型を修正します。
トライ品
金型のトライで作った製品です。寸法、外観、機能などを測定・評価し、金型修正や検収の判断に使います。量産品と同じ条件かどうかも記録します。
な行
肉盛り
摩耗や欠損した部分へ溶接などで材料を追加し、必要な寸法へ戻す補修方法です。母材、溶接材料、熱影響、後加工を考慮して施工します。
抜き勾配
製品や模型を型から抜きやすくするため、離型方向の面へ付ける傾斜です。材料、表面模様、製品深さ、工法に応じて必要な角度を決めます。
熱処理
金型材を加熱・冷却し、硬さ、靭性、内部応力などを調整する処理です。材料、部品形状、使用条件に合わせて方法と条件を選びます。
納入仕様書
納入する金型の構造、材料、寿命、付属品、検査、保証などの条件をまとめた書類です。見積書や図面と内容が食い違わないよう、承認版を管理します。
は行
パーティング面
金型を分割して開く合わせ面です。製品上に現れる境界線をパーティングラインと呼び、離型、加工、バリ、外観を考慮して位置を決めます。
バリ
金型の合わせ面や刃先のすき間などに材料が入り、製品へ生じる不要な薄片や突起です。型締め、摩耗、位置ずれ、クリアランスなどを確認して原因を特定します。
パンチ
材料を押す、抜く、曲げる、成形する側の主要な金型部品です。ダイとの位置関係やすき間、強度、摩耗状態が製品品質と金型寿命に関わります。
標準部品
寸法や仕様が規格化され、市販されている金型部品です。調達や交換をしやすくできますが、メーカー、型式、互換性を記録しておく必要があります。
表面粗さ
加工面の細かな凹凸の程度を数値で表したものです。Ra、Rzなど複数の指標があるため、図面では指標、値、測定条件を明確にします。
表面処理
金型表面へ硬さ、耐摩耗性、離型性、耐食性などを付与する処理です。窒化、PVDコーティング、めっきなどから、母材と使用条件に合う方法を選びます。
放電加工(EDM)
電極と加工物の間に放電を発生させ、導電性材料を少しずつ除去する加工です。切削工具が届きにくい深い形状や細部の加工に使います。
保全
金型を安定して使い続けるために行う点検、清掃、給油、再研磨、部品交換、修理などです。ショット数と摩耗・不具合の履歴を記録します。
ま行
マシニングセンタ
工具を自動交換しながら、穴あけやフライス削りなど複数の切削加工を行う工作機械です。金型部品の荒加工から仕上げ加工まで広く使われます。
摩耗
材料との接触や繰り返し荷重によって、金型表面がすり減ることです。製品寸法やバリに変化が出る前に、測定、再研磨、部品交換を行います。
磨き
金型表面を、必要な平滑度や光沢へ仕上げる作業です。製品の外観や離型性に関わり、過度な磨きは形状や寸法を崩す場合があります。
見積り
金型の仕様をもとに、費用、納期、対応範囲、条件を算出して提示することです。製品図、材料、数量、設備、トライ・検査条件などの情報が精度に関わります。
や行
焼入れ
鋼を所定の温度まで加熱した後、適切な速度で冷却して硬くする熱処理です。変形や割れを抑えるため、材料と形状に合う条件を選びます。
焼戻し
焼入れした鋼を再加熱・冷却し、硬さと靭性のバランスや内部応力を調整する熱処理です。金型材では必要特性に応じて温度と回数を管理します。
予防保全
故障や品質不良が起きる前に、使用回数や点検結果をもとに手入れ・部品交換を行う保全方法です。突発停止を減らすため、周期と判定基準を決めます。
ら行
離型
加工・成形した製品を金型から外すことです。抜き勾配、表面状態、温度、突き出し方法などが不適切だと、製品の変形や金型への付着が起こります。
リブ
製品の板状部分を補強するために設ける細い壁形状です。工法によって設計条件は異なり、金型加工、材料の流れ、ヒケや反りを考慮します。
冷却回路
金型内部へ設ける冷却水や温調媒体の通路です。金型温度を安定させ、製品品質とサイクルタイムを管理するため、配置、流量、水質を確認します。
レーザー溶接
集光したレーザーで金型の欠けや摩耗部を溶接補修する方法です。微細な箇所を補修しやすい一方、母材と溶接材、熱影響、後加工を確認します。
わ行
ワイヤ放電加工
細いワイヤ電極と加工物の間で放電させ、導電性材料を輪郭に沿って切り抜く加工です。貫通形状や高精度なパンチ・ダイ部品の加工に使います。
割型
一体では加工や離型が難しい形状を作るため、複数の部品に分割した金型です。分割位置、合わせ精度、バリ、組立・保全のしやすさを考慮します。
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