プレス金型の専門用語解説

プレス金型の専門用語解説

プレス金型の見積りや発注前に知っておきたい基本用語を、発注側の方にも分かりやすい言葉で整理します。

金型の専門用語をすべて覚える必要はありません。ただし、見積書や打ち合わせでよく出る言葉の意味を知っておくと、費用や条件を比較しやすくなります。

あ行

相見積り

複数の会社へ同じ条件で見積りを依頼し、価格や対応範囲を比較することです。金型では、トライ条件、修正範囲、検査条件、図面データの扱いまでそろえないと正しく比較できません。

か行

プレス機トン数

プレス機が出せる加圧能力です。製品サイズ、材質、板厚、加工内容によって必要なトン数が変わり、メーカーの対応可否を判断する材料になります。

金型図面・加工データ

金型の設計図や加工に使うデータです。金型メーカーのノウハウや知的財産に関わる場合があり、発注すれば必ず受け取れるとは限りません。

金型メーカー

金型の設計、製作、修理、改造などを行う会社です。プレス金型では、単発型、順送型、トランスファー型など得意分野が会社ごとに異なります。

金型設計

製品形状、材質、数量、精度などに合わせて、金型構造や加工工程を決める作業です。設計の良し悪しは、量産時の品質、歩留まり、修正回数に影響します。

金型修正

トライや量産中に見つかった寸法不良、バリ、しわ、割れなどを改善するために金型を調整する作業です。見積り時に修正範囲と費用負担を確認しておくことが重要です。

金型部品

パンチ、ダイ、ガイド、ストリッパ、プレートなど、金型を構成する部品です。摩耗しやすい部品は予備部品や交換条件を決めておくと量産停止を抑えやすくなります。

型構造

金型がどのような工程と部品構成で製品を作るかを示す考え方です。型構造によって初期費用、加工速度、修正しやすさ、量産性が変わります。

検査成績書

製品や金型トライ品を測定した結果をまとめた書類です。重要寸法、測定方法、判定基準を事前に決めておくと、品質確認が進めやすくなります。

検収

納品物が発注条件を満たしているか確認し、受け入れることです。金型では、トライ品、図面、検査資料、予備部品など、何をもって検収とするか事前に決めます。

公差

寸法の許容範囲です。公差が厳しいほど加工、検査、調整に時間がかかり、費用が上がる場合があります。

さ行

試作型

形状確認や量産前の検証に使う金型です。量産型より初期費用を抑えやすい場合がありますが、耐久性や生産効率は限定されることがあります。

順送型

材料を順番に送りながら、複数の加工を1つの金型内で連続して行う金型です。量産効率は高い一方、設計や調整が複雑になりやすいです。

寸法不良

製品寸法が公差から外れている状態です。金型修正、材料条件、プレス条件、測定方法などを確認しながら原因を切り分けます。

精密部品

寸法精度や外観品質の要求が厳しい部品です。金型設計、加工設備、測定体制、量産時の管理方法まで確認して発注先を選ぶ必要があります。

抜き加工

金属板を所定の形状に切り抜く加工です。クリアランスや刃先の状態によって、バリ、だれ、寸法精度が変わります。

た行

重要管理寸法

機能や組付けに大きく影響するため、特に管理したい寸法です。見積依頼時に明示すると、検査方法や金型調整の前提を合わせやすくなります。

単発型

1つの工程を1つの金型で行う金型です。比較的シンプルな加工や小ロット、工程確認などで使われることがあります。

トライ

完成した金型をプレス機に取り付け、実際に試し打ちして寸法や品質を確認する作業です。トライ回数や修正範囲は見積りで確認したい項目です。

トランスファー型

工程間で材料や半製品を搬送しながら加工する金型です。大型品や深絞り品など、順送型だけでは対応しにくい製品で使われることがあります。

な行

NDA

秘密保持契約のことです。図面、製品情報、加工データなどを外部へ共有する前に、情報の扱いを明確にするために結ぶ場合があります。

は行

バリ

抜き加工や切断加工の端部に出る小さな突起です。バリの許容範囲や除去方法は、品質と費用に関わります。

パンチ・ダイ

パンチは材料を押し込む側の部品、ダイは材料を受ける側の部品です。すき間や摩耗状態が製品品質に影響します。

ハイテン材

高張力鋼板のことです。強度が高い一方で加工が難しく、割れ、しわ、スプリングバックなどを考慮した金型設計が必要です。

板厚

加工する金属板の厚みです。板厚は必要なプレス機トン数、金型強度、加工可否、費用に影響します。

表面処理

めっき、塗装、熱処理など、材料や製品表面に機能や外観を付与する処理です。処理前後の寸法変化や外観基準を確認します。

プレス金型

金属板を抜く、曲げる、絞る、穴をあけるなどの加工に使う金型です。製品形状や数量、精度によって金型構造や費用が変わります。

保全

金型を安定して使い続けるための点検、部品交換、修理、改造などです。量産後の停止時間や追加費用に関わります。

ま行

曲げ加工

金属板を曲げて角度や形状を作る加工です。材質や板厚によって戻り量が変わるため、金型設計とトライ調整が重要です。

や行

予備部品・消耗部品

摩耗や破損に備えて準備する交換用部品です。パンチやダイなどの消耗部品を事前に決めておくと、量産中の停止時間を短くしやすくなります。

ら行

量産型

同じ製品を継続して作るための金型です。初期費用は高くなりやすいですが、生産数量が多い場合は1個あたりの加工コストを抑えやすくなります。

量産立ち上げ

金型完成後に量産条件を整え、安定して生産できる状態にする段階です。初回生産では寸法、外観、加工条件、検査方法を確認します。

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