金型製作の納期|設計・加工・トライの日程

更新日 2026年9月10日
金型全般
金型製作の納期 設計・加工・トライの日程

金型製作を依頼するときは、製品図面や3Dデータ、製品の材質、生産予定数量、使用設備、品質基準、量産開始希望日を伝えます。提示された納期について、設計、加工、組立、トライ、測定、修正の予定と、金型やトライ品など何をどの状態で納入するかを打合せで確認します。

この記事で分かること

  1. 01 納期と確認事項 金型の仕様、製作範囲、納入日
  2. 02 金型設計に必要な期間 図面確定日・金型構造・部品点数の影響
  3. 03 金型製作の日程 手配・加工・組立・トライのつながり
  4. 04 仕様変更の影響 変更した段階に応じた日程の見直し

金型製作の納期と確認事項

金型製作を依頼するときは、製品図面と3Dデータの確定日、製品の材質、生産予定数量、使用設備、品質基準、量産開始希望日を伝えます。提示された納期と、その前提となる金型の仕様や製作範囲を確認します。打合せでは、金型、初回トライ品、修正後のトライ品、測定結果のうち、何をどの状態で納入するかを双方で合意します。

ノートパソコン上のCAD図面で金型製作前の仕様を確認している様子

提示された納期については、金型設計、金型材料と部品の手配、加工、組立、トライ、測定、修正の予定を確認します。打合せでは、製品図面の確定日、購入部品の入荷予定日、トライ設備を使用できる日、測定結果の回答日が金型製作の日程に反映されているかを確認します。

打合せ項目 確認事項 日程の確認
金型の仕様 試作型か量産型か、加工の工程数、組み込む機構、使用設備 設計に必要な作業と日数を確認する
金型設計の開始条件 製品図面と3Dデータの確定日、製品の材質、品質基準 金型設計の開始日を決める
トライと修正の範囲 初回トライ、測定、修正、再トライの実施範囲 納入までに必要な作業と日数を確認する
納入する内容 金型、トライ品、測定結果など、納入時にそろえるもの 納入日と納入時の状態を打合せで合意する
打合せでは、金型設計の開始日、金型完成日、初回トライ日、修正後の再トライ日、納入日を確認し、納入するものと納入時の状態を合意します。

金型設計の開始時期と設計期間

製品図面をいつ確定するかによって、金型設計を開始できる日が変わります。3Dデータ、製品の材質、生産予定数量、使用設備、品質基準も、金型構造を決めるために必要です。未確定の項目がある場合は、暫定条件で検討できる範囲と、確定を待つ設計内容を明確にします。

設計期間は、簡易的な試作型を設計するのか、自動搬送などを組み込む全自動の量産型を設計するのかによって大きく変わります。加工の工程数、複雑な機構の有無、金型を構成する部品の点数など、設計する金型構造によっても必要な作業量が変わります。

金型設計の項目 確認事項 設計期間への影響
金型の用途 簡易的な試作型か、自動搬送などを組み込む全自動の量産型か 耐久性、安全性、自動搬送などの検討範囲が変わる
金型構造 加工の工程数、スライドなどの機構、分割構造 検討項目と設計する部品が増える
部品点数 金型を構成する部品、標準部品、購入部品の数 部品図、部品表、干渉確認に必要な作業が増える
製品と設備の条件 製品形状、公差、製品の材質、使用設備、生産予定数量 強度、加工方法、取付け、自動化への対応内容が変わる

設計を始めた後に製品形状や使用設備が変わると、金型構造の再検討が必要になります。製品図面の確定予定日と設計承認日を、金型製作の日程へ記載します。

金型製作日程の確認内容

金型製作の日程は、金型設計、金型材料と部品の手配、部品加工、組立、トライ、測定、修正などの作業と予定日をまとめたものです。

作業の順序や並行できる範囲は、金型の種類と構造によって異なります。金型材料や標準部品の納期確認は設計中に進められる場合がありますが、未確定の製品形状に関係する部品を加工すると、仕様変更時に作り直しが生じる可能性があります。

工程 必要な内容 日程への影響
仕様確認・金型設計 製品図面、3Dデータ、製品の材質、生産予定数量、使用設備、品質基準 製品図面の確定が遅れると、設計開始日も後ろへ移る
金型材料と部品の手配 金型材料の材質・寸法・数量、購入部品の仕様 長納期品の入荷が遅れると、加工や組立の開始日が変わる
部品加工・仕上げ 承認済みの金型図面、金型材料、加工条件 形状や公差の変更により、追加工や作り直しが発生することがある
組立・動作確認 加工済み部品、標準部品、購入部品 部品の干渉や動作不良が見つかると、調整や再加工が必要になる
初回トライ・測定 金型、使用設備、製品の材料、トライ条件、品質基準 使用設備や製品の材料の準備、測定結果の回答日が次の作業日を左右する
修正・再トライ 修正内容、再トライ条件、確認する品質項目 修正範囲と再トライ回数によって納入日を見直す
金型完成日、初回トライ日、測定結果の提出日、評価結果の回答日、修正後の再トライ日、納入日を記載すると、遅れが後続作業へ及ぼす影響を確認できます。

製品設変の発生時期による日程への影響

仕様変更が納期へ及ぼす影響は、変更内容と、変更が決まった時点によって異なります。変更後の製品図面と3Dデータを確定し、設計、金型材料と部品の手配、加工、組立、トライ、測定のうち、やり直す作業を確認します。

変更の発生時期 確認事項 日程への影響
金型設計の開始前 製品図面、3Dデータ、製品の材質、品質基準 図面の確定日と金型設計の開始日を変更する
金型設計中 金型構造、部品図、部品表、使用設備との取合い 再設計と設計承認に必要な日数を追加する
金型材料と部品の手配後 手配済みの金型材料と購入部品を使用できるか 変更品の再手配日と入荷日を追加する
部品加工・組立後 追加工で対応できるか、部品を作り直すか、再組立が必要か 追加工、作り直し、再組立の日数を追加する
初回トライ後 修正箇所、再トライ、再測定、評価結果の回答 修正日、再トライ日、測定結果の提出日、回答日を更新する

変更に伴う追加作業と費用、変更後の納入日は、変更内容が確定した時点で書面に残します。元の納期を維持する場合も、並行して進める作業と作り直しの可能性を確認します。

納期短縮のための事前合意事項

納期短縮では、設計や加工に必要な情報を早く確定し、金型材料と部品の待ち時間、承認待ちを減らします。主に次の内容を製作スケジュールへ反映します。

  • 製品図面と3Dデータを確定する日
  • 長納期となる金型材料と購入部品の仕様、入荷予定日
  • 金型図面の承認期限と、トライ品の測定結果に回答する期限
  • トライに使用する設備、製品の材料、測定機器を準備する日
  • 確定済みの仕様で進める作業と、仕様確定まで着手しない作業

並行して進められる作業は、仕様変更による作り直しが発生しない範囲で決めます。必要なトライや測定を省略せず、品質基準に基づく確認時間を確保した上で納入日を検討します。

まとめ

金型製作を依頼するときは、金型の仕様と製作範囲を伝え、提示された納期に設計、金型材料と部品の手配、加工、組立、トライ、測定、修正の予定が含まれているかを確認します。打合せでは、納入するものと納入時の状態を双方で合意します。

金型製作の日程には、設計開始日、金型完成日、初回トライ日、測定結果の提出日、評価結果の回答日、修正後の再トライ日、納入日を記載します。仕様変更が発生した場合は、変更が決まった段階とやり直す作業を確認し、納入日を更新します。

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よくある質問

金型製作の納期について何を確認しますか?

提示された納期と、その前提となる製品図面の確定日、金型の用途と構造、金型材料と購入部品の入荷予定日、加工、組立、トライ、測定、修正の予定を確認します。金型やトライ品など、何をどの状態で納入するかも打合せで合意します。

金型設計はいつから開始できますか?

製品図面と3Dデータが確定し、製品の材質、生産予定数量、使用設備、品質基準など、金型構造を決める情報がそろうと開始できます。未確定の項目がある場合は、暫定条件で検討する範囲と、確定を待つ設計内容を明確にします。

仕様変更があると金型の納期は延びますか?

変更が決まった段階と変更範囲によって異なります。設計、金型材料と部品の手配、加工、組立、トライ、測定のうち、やり直す作業を確認し、必要な日数を製作スケジュールへ追加します。

初回トライ日は納期と同じですか?

同じとは限りません。初回トライ後に測定、金型修正、再トライを行う案件もあります。測定や再トライの日程を踏まえ、金型またはトライ品の納入日を打合せで合意します。

図面が確定していない段階でも相談できますか?

相談できます。現在の図面と3Dデータ、未確定の項目、製品図面の確定予定日、製品の材質、生産予定数量、使用設備、品質基準、希望納期を伝えると、設計開始までに必要な情報を確認できます。